「香り」は無形の芸術
ユーザーの肌の上で起こる旅物語
デルベのパフューマ―が香りをクリエイティブする際に抱いた想いや、インスピレーションを受けたものなどをご紹介
今回は「マンダリン＆リコリス」がもたらす香りの旅
爽やかで活気に満ちたマンダリンと独特の甘い風味を持つリコリス
対照的でありながらも互いに補完し合う性質のもの同士を掛け合わせた時に、どのような相乗効果が
生まれるのか？というパフューマ―の興味から制作された香り。
甘さと風味を体現する香りのブレンドを求めて、これら2つの植物の本質をとらえる創造的な旅に着手
するところからはじまりました。
インスピレーションの引き金となったのは「料理」
独特の風味を生かし菓子づくりに使用されることが多いリコリスと
マンダリンの爽やかな風味とがユニークな組み合わせとなり、
料理をする過程からヒントを得て、ブレンドの基軸となる掛け合わせと出会ったのです。
オレンジやレモンではじまる心が躍る時間
同じ柑橘でも酸味と甘み、それぞれ違う特徴を持つシトラスの弾けるようなフレッシュさに
梨のみずみずしさとフルーティ―さが合わさって
素材だけで完成形をイメージするだけでも期待感が募ってくるような序章
そこへ加わるのは、華やかな「ジャスミン」や柑橘を引き立てる「はちみつ」の濃厚な甘さとコク
それらによって香りに奥ゆきが出てきます。
決め手となる隠し味の正体は「リコリス」 独特の甘い風味がクセになり深みにはまるよう・・
最後の仕上げの段階で登場するのは「サンダルウッド」
全体を包み込むようにおだやかにまとめ上げ、ほっと心があたたまるような時間をもたらします。
素敵な一皿となって完成し、あなたの前へとサーブされてきます。
リコリスの甘い魅力とマンダリンの陽気な明るさを織り交ぜたコントラストと調和を体現化した
この香りは、料理の楽しみや植物の相乗効果、感覚の喜びに根ざしており
フィレンツェの修道院で作られていた蒸留酒の一種「オレンジリキュール」への
オマージュでもあります。
昔のヨーロッパでは、生水を口にするとペストやコレラなどの病気にかかることが多かったため
修道士たちは自然から取れるハーブや薬草をアルコールに浸けてできるお酒を製造しました。
この時代の修道院は今でいう医療施設や薬局のような役割を簡易的ながらも担っており、
修道士たちは製造したリキュールを嗜好品としてだけではなく、一種の万能薬として
人々にすすめたことから徐々に広がっていったという歴史があります。
修道院とリキュールには密接な関係があり、文化的背景がこの香りにも反映されているのです。
マンダリンの深みのある甘さとリコリスの風味が効いた、大人の余裕と深み
フルーティーかつビターな余韻
オレンジリキュールへのオマージュ
香りに酔いしれたい大人のためのシトラスブレンド
多方面から絶妙な掛け合わせへとたどる際に「楽しむ」ことを忘れない
先人たちの知恵、 日常の生活の中にある思いがけない方面から生まれる新しい発想への気づき
楽しんで取り組むことで、そばにある新しい発想へのヒントへと繋げていく旅物語
デルベオンラインストア
